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Literally

雑食クリエイターによるライフハックブログ。web・デザイン・海外・アウトドアなどを題材にした記事を書いていきます。

分かりやすい資料を作るための図・グラフのアイデア集【エクセル・パワーポイントでもできる視覚表現】

TIPS

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良い資料とは、次の条件を満たしたものだ。

  1. 背景から結論までの流れまでが自然で説得力のある資料
  2. 相手がすんなり理解できるレベルを保ちながらも、限界まで文字数を削った資料
  3. 見た瞬間に何を示しているのか分かる、適切な図表を載せた資料

とくに「3」の図表は、資料の説得力を大きく左右する。図表のクオリティーだけで、相手の納得度合いは大きく変わってくる。口頭で説得してもイエスと言ってくれない内容であっても、図表によりそれらしく見せれば相手がすんなりイエスと言ってくれる、なんてことはよくある。大半の相手は、資料のそれらしい視覚表現とそれらしいストーリーラインでねじ伏せられる。

では、資料で巧く視覚表現するにはどうしたらよいのか。簡単だ。表現のレパートリーのストックをたくさん持っておき、その中からその都度最適なモノを探し出すのだ。自分でイチから考えようとする必要はない。良い表現を真似る。これに限る。

この記事では、そんな視覚表現のパターンを可能な限り紹介する。どれも、やり方次第でExcelやPowerPointでも作れるようなものだ。ストックしておき、資料を作るときに随時参考して頂きたい。

 

1. 棒グラフ/折れ線グラフ

使いどころ:時系列で数字の変動を追いたいとき。

f:id:tsukuruiroiro:20160705230040j:plainFREE Infographic Elements - Dribbble

最も汎用性が高いのはやはり棒グラフと折れ線グラフだろう。何がどう変化したのか、見せるのに最適だ。定番表現は、棒グラフで販売数や収益を見せ、同グラフ上に折れ線を重ねて収益率やシェアを見せること。

なお、グラフで表現するときにオシャレにスッキリ見せるコツは、ベースのグラフなどを単色で控えめにして、強調したい部分の棒線や点だけ目立つ色に変えることだ。

 

2. 円グラフ

使いどころ:普遍的な比率を見せるとき

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Small multiples | Better Evaluation

そうコロコロ変わるモノではない比率・割合を見せたいとき、現時点の比率を見せたいときには円グラフを使うと分かりやすい。ただし販売数や収益等の数字情報は失われてしまうので注意。

 

3. ポジショニングマップ

使いどころ:競合などのラインナップとの明確な位置関係を見せたいとき

f:id:tsukuruiroiro:20160708214131j:plainGoz — Berk Ilhan

コンセプトや、競合との差別化ポイントが決まっているのであれば、ポジショニング図を使うと説得力を醸し出すことができる。ポジションニング図を使うときのポイントは、(1)図上に載せるものは、文字よりもアイコンやロゴ、製品写真を使うこと (2)縦軸と横軸のキーワードをよく考えること。

 

4. 時系列図

使いどころ:納品までのスケジュール等のプロジェクトの流れを示したいとき

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Chapter 3: Visualizing Qualitative Data in Evaluation Research

どういうスケジュール、流れでプロジェクトを進めていくかということについては、タスクごとに分けた時系列図で示すのが良い。上図のような時系列図を使えば、それぞれのタスク間の関係性と繋がりを直感的に示すことができる(この2つのタスクは同時並行できる or このタスクは前のタスクが終わってから進める、等)。タスクAが終わってからタスクBが始まるであれば、Aの終わりからBの始めを矢印で繋げばより流れが明確になる。

 

5. 時系列図(1本線図)

使いどころ:歴史、経歴等の振り返り

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時系列で過去を簡潔に振り返るときには、1本の線を横に引き、上下のスペースでに主なイベントを説明していくとスッキリと見える。ただし、先ほどの時系列図のように複数の出来事の重なりを表現することはできない。

 

6. フローチャート

使いどころ:何かの作業手順を説明したいとき

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時系列図とは違い、定まった時間の概念を取り払うことで「この次はこれをやる」と分かりやすく手順を伝えられるのがフローチャートだ。シンプルに矢印で、項目をつなげていくだけなので作るのも簡単だ。矢印を複数本に分岐させれば、ケースバイケースで作業項目が変わるような内容でも分かりやすく示すことができる。

 

7. バブルチャート

使いどころ:複数の項目の特徴を分かりやすく比較して見せたいとき

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GWM2010.pdf

大量の情報を1つの図の盛り込むことができるバブルチャート。他商品や他国との関係性を明確に、直感的に示すことができる。うまくバブルチャートを使えば、非常に濃密で説得力のある資料になるはずだ。上の図はまさに情報が大量に盛り込まれたバブルチャートの良い例だ。

▼上図(Gapminder World Map)に盛り込まれている指標は以下4項目だ。

  1. 横軸:国ごとの平均GDP/人
  2. 縦軸:国ごとの平均寿命
  3. 円のサイズ:国ごとの人口規模
  4. 円のカラー:国がどの大陸・地域に属するか

また、下図のようにバブルの中で比率を示すこともできる。ただしあまりに複雑にならないように注意。

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At the National Conventions, the Words They Used

 

8. マトリックス表

使いどころ:細かな「性能」「機能」の数字の差や、有無を横並びで見せたいとき

f:id:tsukuruiroiro:20160708212715j:plainWeb Design Pricing Table Template

資料で数字だらけの表を使うときには、次のことに注意したい。

  1. あまりにも項目を増やしすぎないこと(重要なデータとその周辺のみに絞って載せること。どうしても大量のデータを見せたいときには別紙の添付資料を用意する)
  2. 列・行・セルごとに色や、線のタイプを変えて、少しでも見やすくすること
  3. 強調したい数字の色やフォントを変えて目立たせること。数字を◯で囲んでも良い。 

 

9.  マップ図

使いどころ:地域別・国別に明らかな差があり、それぞれを別で見せたいとき

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How to Create a Vector Map Infographic in Adobe Illustrator

「グローバルに何らかのデータを見せたい」かつ「地域ごとに特色やデータの数字に差があるとき」には、マップ上にデータを載せて見せると華やかになる。

 

10. 相関図

使いどころ:組織同士、人物同士の関係性を示したいとき。言葉等イメージの繋がりを示したいとき

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Chapter 1: Data Visualization and Evaluation

よくあるのは、人の顔写真同士を線でつなげた人物相関図だ。キーマンとなる人物は◯で囲ったり、色づけしたりすれば分かりやすい。さらに縦軸と横軸になんらかの指標を入れれば、より意味のあるデータになる。バブルチャート同様に、1つ1つのポイントを何らかの規模の大きさに応じて変えても良い(たとえば丸の大きさが大きいほど、組織人数が多い、等)。

 

応用編

ここからは応用編を紹介していく。ざっと見ておけばアイデアの引き出しの1つとなり、いつか役に立つかもしれない。

 

表の中にさらにグラフなどの図・イメージを入れる

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Chapter 6: Data Dashboard as Evaluation and Research Communication Tool

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The Battery Life of iPhones Cool Infographics

数字では見る気にならない表も、1つ1つの数字を視覚的な表現にすれば華やかで、直感的に分かりやすいものになる。

 

複雑なパターンをマトリックス表×色付けで分ける

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Data Visualization and Evaluation

複雑なパターンを分かりやすく分類したいときには、表を作り、それぞれのセルに色付けをしたり、◯をつけたりすれば簡潔に示すことができる。

 

 

比率を左右で横並びに比較する

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Data Visualization in Excel

2つのモノ・コトの特性の違いを比較するときに、真ん中に項目名を載せ、それぞれ左右に棒グラフを伸ばせば、それらしい図に見える。とはいえ、結局、左右に目を動かして、棒の長さを見比べなければならないのであまり本質的とは言えないが…(1方向に縦にざっと並べたほうが数字を比較しやすい)。

 

割合(%)を図を使って直感的に表す

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Infographic Vector Elements | Pixeden

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Jody's Presidential Keynote

たとえば、50%を表すときに10人の人物アイコンを並べ、5人分だけ色付けする等。パーセントくらいそのまま数字で見せれば良いのだが、どうしても華やかに、おしゃれに見せたいときには有効かもしれない。アイコンはたとえば下のサイトで無料でダウンロードできる。

 

複数項目の割合を1つの円グラフで表現する

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Infographic Vector Elements | Pixeden

上図 左の円グラフのように複数個の円グラフを1つにまとめて表現すれば、比率を分かりやすく比較することもできる。ただし、Excelでは(おそらく)このような多重円グラフを簡単に作成してくれる機能はないため、自分でコツコツ作らなければならない。なお、上図はフリー素材の画像であるため、Illustratorを持っているなら、このまま使うことができる。

 

グラフの項目をオシャレにアイコンや絵で表す

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Social Media Pie Chart Count (Vector)

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What Happens on YouTube in 24 Hours?

これもあくまでも華やかに、おしゃれに見せるための表現として。本質的ではないが、見た瞬間に「おぉっ」と思わせることは、ときに大切になる。

 

ここまで視覚表現のアイデアを淡々と紹介してきたが、他にもっとイケてる視覚表現を探したければ「infographics cool」や「chart cool」などで画像検索をしてみると参考になるものが多く見つかるはずだ。

 

じゃあ、実際にどうやってExcelなどのツールを使って、図や表を作っていくか。

これについては、この記事では書ききれないので参考になる本を1冊だけ紹介。興味があればどうぞ。

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プロのグラフ仕事  伝えるためのExcelエッセンス

差別化とブランディングの4つの切り口

TIPS

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大抵のマーケットには競合がいる。この競合と真っ向から戦っても勝てない場合、どうするか。

第1に、そこで戦うことを辞める。

第2に、商品の価値を何か革新的な方法で競合以上に向上させる(それができたら苦労はしないのだけど)

第3に、差別化をする。

 

差別化とは、ただ競合の製品と表面的な部分を変えることではない。差別化とは”ユーザーにとって意味のある差”を作ることだ。たとえば、次のような点で差を作る。

  • 購入ユーザー
  • 使用用途(場所、ケース)
  • 提供方法・提供スピード
  • 品質・アフターケア

いくつか事例を紹介する。

 

1. 購入ユーザーで差別化する

第1に、競合ではカバーできていない新しい顧客を取りに行く。競合商品Aには"ある理由"から購買意欲が湧いておらず、商品も購入していないユーザーがいる。そこで、"ある理由"をクリアし、Aを棄却する顧客に振り向いてもらえるような商品設計をする。

第2に、競合商品に不満を感じながらもしぶしぶ購入している顧客を取りに行く。競合商品Aを購入するユーザーの中には、Aに"ある点"で不満を感じているにも関わらず、他に代替商品がないため、しぶしぶ購入している人がいる。これらのAユーザーを奪い取ることを狙い、"ある点"をクリアするような商品設計をする。

言ってしまえば、差別化とはこの2点に集約される。

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分かりやすいパターンで言えば、ターゲットユーザーを価格設定により差別化することだ。例えば、スマートフォンの場合、品質を取っても使い勝手をとっても、ブランドをとっても現状、日本メーカーにはiPhoneを超える製品は作れない。真っ向勝負をしてiPhoneを越えるのにはもう少し時間がかかりそうだ。

そこで狙うべきは、iPhoneにサクッとお金を出せないような顧客層だ。「金銭的理由からiPhone購入を断念してしまった人たち」、あるいは「iPhoneを購入したものの金銭的に非常に苦しい思いをして、次はもっと安い値段のスマホを買いたいと思っている人たち」だ。中国のシャオミやOppoはその戦略で成功した。良品廉価を打ち出し、iPhoneの半額近い値段で、そこそこのスマートフォンを提供した。その結果、シャオミは会社設立からたった5年で1億6000万人という膨大なスマホユーザーを築いた。

一方で、日本の電機メーカーは揃って誤った戦略をとった。シャープも富士通もソニーもNECも社運をかけて驚くほどの投資をしてスマートフォンを開発した。これらのメーカーはきっと次のように考えた。「iPhoneには真っ向から戦っても勝てそうにないから差別化しよう。よし、iPhoneにはない機能をつけよう。角がカクカクのスマホにして、画質をiPhoneより綺麗にして、ワンセグにも対応させて、SDカードも使えるようにしよう。手書き入力機能や画面2分割機能なんかもつけよう」こんな具合だ。機能を多くつけることで結果としてiPhone並みあるいはiPhone以上に価格は高くなった。それでも「これだけ機能をたくさんつければ、iPhoneにも勝てるかもしれない」と思ったかもしれない。

しかし、実際には、画質に不満を感じていてiPhoneを棄却するユーザーも、手書き入力を求めてiPhoneを棄却するユーザーも、ワンセグのためにiPhoneより性能の劣るスマホを買うユーザーも殆どいなかった。

結果、ボロ負けした。各メーカーが過剰なほどの販促活動を行ったものの、結果として買わされたユーザーは大きな不満を感じ、すぐにiPhoneに切り替える羽目となった。日本メーカーは、間違いなく差別化の方向を間違えた。ただ表面的に商品に差を作るのではなく、狙うユーザーを変えて勝負を挑むべきだったのだ。

 

2. 使用用途(場所、ケース)で差別化する

24時間の生活のうち、どこを狙うのか。同じジャンルのモノであっても、使用場所、使用状況を切り分けることで顧客を獲得できるかもしれない。

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以前「R25」というフリーペーパーがあったことを覚えている人はいるだろうか。2004年の創刊後、たちまち話題呼び、多くの人に読まれたフリーペーパーだ。2週間に1回の発行部数は50万部を超えていたというから驚きだ(うち何冊が読まていたのかということはさておき)。

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R25はコンテンツ自体も素晴らしかったが、何より事業として戦略的だった。R25創刊者(リクルート)は、25〜34歳の男性団塊ジュニアサラリーマンをターゲットにし、彼らが1日の長くを過ごす通勤のスキマ時間に目をつけた。当時、スマホはまだ出ておらず、都市部のサラリーマンの多くが電車通勤の時間を寝たり、本を読んだり、ガラケーでメールをしたりして過ごしていた(そのうえ地下鉄では電波はほとんど繋がらなかった)。多くの人が長い時間を過ごす割に、コンテンツが少ない”電車のスキマ時間”には大きな事業性があったのだ。

そのことに気がついたリクルートは、電車のスキマ時間で読んでもらえるよう、フリーペーパーの設置場所のほとんどは地下鉄のホームにあるラックとした。そして、コンテンツもターゲットゾーンが好むものに厳選した。似たようなコンテンツを発信しているメディアはあったが、電車通勤サラリーマンのスキマ時間を狙い撃ちしたメディアは他になかった。そこは、あきらかにブルーオーシャンだったのだ。ほとんどの人が電車通勤時でもスマホを触るようになった今では、R25のフリーペーパーとしての存在意義はなくなったが、当時、間違いなく戦略勝ちした商品と言えるだろう。

 

3. 提供方法・提供スピードで差別化する

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同じ商品であっても「商品をいかにユーザーの納得のいく形で、ユーザーの手元に届けられるか」ということも売れ行きを左右する重要な要素だ。世の中には、無駄に店舗に訪れることなく通販で買うことを好む人もいれば、手間をかけてでも直接店舗でモノを見て買いたい人もいる。また、店員と強い信頼関係を作った上で買いたいという人も未だに多くいる。競合の商品の届け方に対して不満を感じている層を見抜き、そこを狙うのも戦略だ(言ってしまえば1の「購入ユーザーで差別化する」にも通じる)。

ここではヨドバシの話をしたい。Amazonや価格.comの台頭により、ほとんど家電量販店が苦しむ中、ヨドバシだけは好調だ。ヨドバシは、他店舗経営に力を入れず、少数の実店舗を活かしつつ、ネット通販戦略に舵を切った。顧客が店頭で商品を検討して、購入自体は通販サイトで行う「ショールーミング」を促進するような体制をとった。

ヨドバシの店頭商品にはすべてバーコードが付いており、スマホで読み取ると画面に在庫状況・取り寄せ時間・競合価格が表示される。店頭で商品を生で見て、レジに行かずにそのままアプリで通販購入しても多額のポイントがつく。住所やクレジットカードを登録しておけば面倒な手続きはない。そして、配送はAmazonを超えるほど速い。都内であれば、最短で6時間で届くのだ。これらの戦略と努力により、ヨドバシは「家電製品は実際にモノを見て買いたい」という人の心をガッシリ掴んだ。ヨドバシは家電量販大手の中で唯一快進撃を続けている。商品の提供の仕方も、売れ行きを決める重要な要素なのだ。

 

4. 品質・アフターケア

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売れば終わりではない。価格よりも、機能よりも、商品に対する信頼性(≒品質)や、アフターサービスの充実度合いにより商品を選ぶ人は多くいる。競合よりも品質の高い商品を提供したり、充実したメンテナンス体制を作り上げることで、「安心面」で顧客を訴求することも1つの戦略だ。

品質とアフターサービスに注力して成功したメーカーといえば、やはりトヨタだろうか。トヨタは設立以来、小さな不具合も見逃さずに改善を続けてきた。結果として、車のデザインはイマイチでも、壊れにくさだけは群を抜くことになった。アフリカでは中古車をろくなメンテナンスをせずに、水のような燃料を入れながら何十年も乗る。そんな中トヨタ車だけは、壊れずに走った。中東では、当時ランドクルーザーでないと走れない砂漠があった。日本では、多くの店舗を構え、故障や不具合があれば、すぐに近くの販売店にかけこめるような体制をとった。さらにトヨタ車は修理がしやすいように車が設計されている。サービス部品も世界中で手に入りやすい。これが結果としてトヨタのブランド力を上げた。今となっては、どのメーカーの車も高品質となったが、代々築いてきた「壊れにくい」というイメージこそがトヨタの快進撃につながっているのだ。

 

差別化とは、商品を表面的に変えることではない。一部のユーザーであっても、そのユーザーが競合商品よりも満足できるような差を作ることこそが重要なのだ。