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LITERALLY

知っておくと楽しい知識をまとめて紹介

就活の現実と乗り切り方についてまとめてみる(面接対策とか)

TIPS

salary mansalary man | Flickr

毎年のことだが、就活系の記事をよく見かける時期になってきた。たまにそういう記事を読むと、的外れで就活生の不安を煽るものが多く、少し口を挟みたくなる。

就活をそう遠くない昔に経験した身として、ぼくもいくつか就活生へのアドバイスを書いてみようと思う。

信用してもらいやすいように、ぼく自身の就活経験を少しだけ書いておくと、IT系を中心に15社ほどの会社にエントリーし、某外資系企業(時価総額で世界トップ20に入るくらいのとこ)、ITベンチャーなど3社から内定(総合職)をもらった。

 

行く必要がないもの・やる必要がないこと

合同説明会

就活のキックオフ直後にあることもあり皆がこぞって行くけど、時間の無駄。各会社には30分とかしか時間は与えられて無くて、担当者が会社の理念とか歴史とかについて話すだけ。うちの殆どはネットで調べれば一瞬だし、合説に出るような大企業の理念なんてあってないような無難なものだから知る必要もない。

就活セミナー

時間の無駄。それらしいテクニックのようなことを聞かされるだけだし、皆と同じような考えを叩きこまれ個性がなくなることはむしろマイナスに働くこともある。その時間を他のことに使ったほうがずっと良い。

先輩へアドバイスを求めること

自分と友人の経験にだけ基づいた偏った方法論を聞かされるだけ。しかも人によって言うことが違う。ほとんどの就活生は「よく分からないまま就活を始め、よく分からないけど内定をもらい、よく分からないまま就活を終えた人たち」だ。それでも、かわいい後輩が教えを請いに来たら確信ないことも断定的に話してしまうもの。ただし、文章力・構成力がある先輩にES(エントリーシート)の添削をしてもらうのは良いかもしれない。

資格を取ること

一部の業種を除いて資格は全く役に立たない。逆に「簿記」くらいの資格が採用に有利に働くような会社があるなら、その会社の先行きは暗いはずだ。役に立つとすればTOEICだが、そのためには800〜900点くらいは必要。中途半端なら資格を取るくらいなら、その時間を使って「やりたいこと」に思いっきり没頭したほうが、就活で話せるネタが出来て良い。

数日間のインターン経験

興味のある会社のことを深く知るためには良いが、「インターン行かなきゃ」って焦る必要は全くなし。数日間のインターンなんて面接で自信を持って話せる経験にならないし「インターンに行ったことある?」と面接で聞かれても「ないです」と答えれば良いだけ。他に話す内容を持っていれば、不利になるようなことはまずない(世の中には色んな会社があるので断定はできないが)。ただ、ベンチャーを含め一部の大企業ではインターン参加者から採用することもある。まぁそういう人は普通に採用試験を受けても通る気がするが。

就活対策本を読むこと

他の就活生も同じ本を読むので個性を無くすし、読んだところで忘れるだけ。就活対策本を読むことで自信がつくなら良いが、それも一時的だし大抵自己満足で終わってしまう。

服装に余計な気を使うこと

「スーツで行くか、私服で行くか」 「どんなスーツがいいか」「ネクタイはどれが良いか」なんていうことについて論じた記事や本も多いが、人事がまともな企業ならそんなことは採用の可否に関係ない。面接を通る人は私服でも通るし、通らない人はどれだけ模範的な就活生の格好をしたところで通らない。ただ、自分をなるべくスマートに格好良く見せたり、可愛く見せたりすることは大事だ。美男美女に対して人は意識しなくても好印象を持ちやすいし、「仕事をする上でも容姿が良いことはプラスに働く(営業とかは特に)」という意味で美男美女を採用するのは合理的だからだ。もちろん容姿は一部の要素に過ぎないが。

 

就活の現実と必要なこと

面接官のタイプが一人ひとり違うから就活は難しくなっている

同じ会社内であっても面接官ごとでタイプは全く違う。分かりやすく厄介なのが「役員の面接官」と「人事の面接官」と「どこかの部署から借り出されてきた面接官」。役員は「将来活躍してくれそうな学生」を採りたがり、人事は「リスクの少なそうなTHE就活優等生」を採りたがり、借り出されてきた社員は「部署にいたら面白そうな人」「自分の地位を脅かさない人」を採りたがる、なんてことが起こりうる。

同じように面接にのぞみ、同じことを話しても面接官によって捉え方が全く違うから就活は難しい。たとえば就活生へのアドバイスとして「面接では素直になったほうが良い」というものと「嘘をついてでも自分を大きく見せたほうが良い」というものがあるが、それはどちらも時に正解だし、時に間違いだ。鈍い面接官もいれば、鋭い面接官もいる。そもそも嘘のウマイ学生もいれば、嘘が下手な学生もいる。

だから就活に関して、誰にでも通じる絶対的なアドバイスなんてほぼ存在しない。

有利になりやすい能力・要素は①コミュ力 ②実績 ③論理的思考力

とはいえ内定を多く取る学生と、全く取れない学生がいる。上述した通り「誰にでも通じる絶対的なアドバイスなんてほぼ存在しない」ことを前提で、内定を多くとる学生に共通する要素を3つ選んでみた。

  1. 面接はある程度コミュニケーション能力勝負なところがある。愛想が良く誰とでもすぐに打ち解けられる人、周りの人を話術で楽しませられる人は、面接も軽々と通過していくことが多い。結局「面接官が何を言ったら喜んでくれるか」「冗談を言ったら笑って受け入れてくれるか」「この面接官は意識高い系の話を好むか」などを瞬時に直感的に判断でき、気の利いた返答をすることができる人が面接では強い。
  2. コミュニケーション能力がなくても、”何かに没頭した実績”がある人も強い。よく聞く「学生時代に起業してどうのこうの…」のようなこと。もちろん中身が伴っていなければ見る目のある面接官には響かないし、嘘をついても見る目のある面接官なら掘り下げられて、見破られる。とはいえ周りが「頑張ったことはサークルの副代表として…」「自分の長所はコミュニケーションを円滑に…」と同じようなことを言ってる中、他とは違う経験を話せるのは圧倒的に有利。また、有利かどうかは会社によるが英語力も実績のひとつ。
  3. 面接官が論理的であれば、ズレた論理で話をするだけで見限られてしまう。どんな質問に対する返答も、論理が通っていれば正解になり得る。逆に論理が通っていなければ、どれだけ素晴らしいフレーズを言ったところで価値は半減する。嘘をついているかもしれない学生に対して、面接官がその場でたしかな実力を判断できる要素は限られているため仕方がない。グループディスカッションでも論理的思考力は重要。ただし、面接官が”論理よりパッション”系の人なら話は別。

じゃあ何をすれば良いのか

  • きちんと相手の会社のことをよく調べる。その会社について書かれた本やネット記事があるなら読み、素直にその会社が魅力的だと思うポイントをまとめておく。何十社も受けるのはそういう準備時間がなくなるし、やめたほうが良い。それよりも内定への難易度を分け、明確な滑り止めを作るべき。
  • 論理的思考力・頭の中で文章を組み立てる瞬発力を磨く。「考える技術・書く技術」のような論理的思考力と文章力を鍛える本を読んで「ゼロ秒思考」のような方法で瞬時に文章を組み立てる練習をする。
  • 手っ取り早いのが、何かに没頭すること。ただストイックになるのではなく、頭を使って創意工夫することで価値が出る。嫌々インターンとかするより、好きなことをやるのが良いと思う。
  • しんどくても、人と話す機会を作る。普段あまり話す機会がないのに、緊張感のある面接でいきなり対話を始めるのは難しい。リア充がコミュ力ありがちなのは、(初対面と)話す機会が多いから。時間があれば、海外一人旅に行き慣れない外国人とコミュニケーションが取るのも良い練習かと思う。

僭越ながら就活生へアドバイス

周りの就活生の自慢を気にしないこと

就活をしていれば「◯◯の面接に通った」とか「◯◯に内定もらった」等と自慢気に言ってくる学生に必ず会うが気にしてはいけない。そんなことで”周りより優れた自分”でいようとする人は自ら人間の浅さを証明しているし、本質を見ている学生は就活の出来で自分を正当化したりしない。そもそも「就活強者=仕事ができる」ではない。

就活で人の価値は決まらない

面接官はその瞬間、目の前にいる『学生』しか見ることできない。どれだけ仕事ができるポテンシャルを持っていても、面接官がそれを見抜けるとは限らない。言ってしまえば、就活なんて茶番だ。人間の深い部分より、表面的な部分でばかり学生が判断されてしまう。就活で苦戦しても、自分に自信を失ってはいけない。就活でうまく行くことより、大手企業で働くことより、仕事がデキることより人間としてもっと価値のあることがある。

自分の頭で考える

こういう就活対策記事等を読むのはもうやめたほうが良い。自分の頭で考え、自分なりの対策法を生み出せる人が今の茶番就活でも間違いなく最強だからだ。