LITERALLY

知っておくと楽しい知識をまとめて紹介

クリエイティブになりたければ"感動を蓄積"しよう。

work work.....work work..... | Flickr

人を感動させるようなアイデアは、自分自身の感動体験から生まれる。言い換えれば、自分自身が感動すること無しに、人を深く感動させるモノは作れない。

なぜなら人間は自分の感情記憶をよりどころにすることでのみ、他人の心の動きを推測できるからだ。

たとえば見る人を泣かせるようなCM映像を作ろうとする。そのとき「どういうストーリーなら人は切ない気持ちになるか」「どんな会話のテンポなら一言が重くなるか」「どこまで涙ものにすれば、ありきたりさ・クサさを感じないか」等を直感的に自分の経験から判断する。その経験とは自分自身の"感動経験"だ。

映画を見て感動した経験や小説を読んで感動した経験、誰かに優しくされて感動した経験など、思い出せないほどの自分自身の感動体験を基に「人が感動するのは、こういう流れでこういうテンポの時なんだ」と判断することが出来る。

小説でも同じだ。これまで多くの小説(文章)を読んで、心を揺さぶられてきた経験から「ここは単調に文を並べるより、体言止めのような表現が刺さるはずだ」と考えることができる。体言止めが作り出す余韻がどう人の心に響くかを、自身の感動体験から優れた作家は知っているのだ。

それは、Webデザイナーであってもミュージシャンでも変わらない。

 

感動経験は言葉で説明するのがとても難しい。「このテンポじゃなきゃダメなんだよ」と主張したくても、なかなか論理では通らない。だから”一流クリエイターによって書かれた人を感動させる系ノウハウ本”を読んでも、それだけで簡単に誰かを深く感動させられるようにはならない。日常生活で感動を蓄積し、制作時に無意識のうちにそれを引っ張りだしてこれるようことがクリエイティブになるために必要なのだ。

 

だからクリエイターは何十本も映画を見よう。泣きたいところは我慢せず思いっきり泣こう。

何十冊も本や漫画を読もう。感銘を受けたシーンは何度も読み返そう。

優れたデザインやイラスト、写真を大量にインプットしよう。気に入ったものは自分なりの方法で保存しておこう。

そして、感情の起伏の多い人生を送ろう。嬉しいことも悲しいことも思いっきり味わって、表現に変えよう。刺激に溢れた日常生活こそが最強のインプットだ。

 

最後に、電通の売れっ子CMプランナーの福里真一さんの言葉を紹介。

人間の頭は、ゼロから何かを思いつくことはできない。必ず、過去の何かから何かを思いつくんですね。その過去の何かというのが、結局は記憶だと思うんです

電信柱の陰から見てるタイプの企画術 (宣伝会議)