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LITERALLY

知っておくと楽しい知識をまとめて紹介

発想が素晴らしい海外のCMベスト20をランキング形式で紹介する

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CMを見るのは楽しい。そして良質で効率的なインスピレーション源でもある。

広告会社と制作会社がたった15秒〜数分のためにアイデアを死に物狂いで絞り出し、工夫を凝らし、トップクラスの表現力を駆使して作ったものだから、「この発想があったか」と唸らされることがとにかく多いのだ。とくに日本と比べ海外のCMはクライアントの姿勢が柔軟なせいか、思い切った斬新なアイデアなものがよく見られる。日本のようにテレビCMの長さが基本15秒と決まっていないのも秀逸なCMが生まれる理由かもしれない。

ということで今回は、「海外の秀逸で発想が素晴らしいCMベスト20」をランキング形式で紹介してみる。順位は、非常に恐縮だがぼくが個人的に気に入っているCM順になっている。11〜20位は後半にして、まずはトップ10から。

 

10. Viva Young(ファストフード店のCM)


スーパーボウル(アメリカ国民が熱狂するNFL決勝戦)で放送されたファストフード店のテレビCM。おじいちゃんは夜中になると老人ホームを密かに抜け出し、老人仲間とハメを外しまくる。クラブで踊ったり、若者に恋をしたり、プールに飛び込んだり…。若者のように騒ぐ老人たちの姿が違和感たっぷりで面白い。

 

9. Origami(チューインガムのCM)

Extraガムの包み紙を”折り紙”にして鶴を折り、娘にプレゼントする父親。娘と出かけたとき、娘が失恋したとき、父は事あるごとに鶴を折った。娘が育ち家を出る日、父は娘が鶴を1つ残らず大切に保管していたことを知る。家族の愛と、チューインガムを結びつけた素敵なCM。

 

8. Take It To The Next Level(NikeのCM)


はじめて見たときに衝撃を覚えたNikeの長編CM。サッカー好きなら誰もが一度は夢見る「もしあなたがプロサッカー選手だったら」というコンセプトの元、一人称視点でストーリーが進んでいく。厳しい練習を続け、チャンスをモノにし、ときに調子に乗り、挫折を繰り返しながら少しずつステップアップしていく。C.ロナウドやイブラヒモビッチなど実在する超大物選手を何人も出演させてしまうところがNikeの凄いところ。

 

7. 85 Seconds (写真素材のCM)

写真・映像素材販売で世界最大手の「Getty Images」のCM。数秒の映像がいくつも繋ぎ合わされ1つのストーリーとなっている。映像のフレームイン・アウトの瞬間が絶妙で、人も場所も全く違う映像の繋ぎ合わせにも関わらず、同一人物のストーリーかのように見てしまう。撮影を行わず、自社の映像素材だけを使って1本のCMを作ったのだと考えるとその効率性も素晴らしい。

 

6.Never Knowingly Undersold(百貨店のCM)

泣けるCMをいくつも生んできたイギリスの百貨チェーン「John Lewis」のテレビCM。画面が左右で分かれており「昔を生きる彼女」と「現代を生きる彼氏」が時代を越えて恋をする。「大切なことはいつでも変わらない」ことを巧く表現している。

 

5. Smile Back(コカ・コーラのCM)

世界各国に派遣されたコカ・コーラのキャンペーンスタッフが、街中で見知らぬ人々に微笑みかける。笑顔を返してくれた人にはコカ・コーラをプレゼントし、世界中で笑顔を広げていく。人々が笑顔で喜ぶ姿を見ると、こちらまでほっこりと温かい気持ちになる。

 

4. Man vs Cheetah Big Game(ランニングシューズのCM)


チーターがシカを狙う弱肉強食の世界、と思いきや実はチーターの方こそある者に狙われていた。単純な発想ながらクスっと笑えて何度も見たくなるCM。

 

3. POP-UP THEATER(ウルトラブックのCM)


ぼくが大好きな日本発のクリエイティブエージェンシー「PARTY」が手がけたウルトラブック(intel)のプロモーション映像。謎の集団が街の至るところでウルトラブックを数十台使って1つの巨大なディスプレイを作り、人々を勇気づける映像を流していく。クライアントが伝えたかった”持ち歩くのが苦にならないウルトラブックの手軽さ”を感動的なストーリーで表現した素晴らしいCM。

 

2. Prom(アウディのCM)

2013年のスーパーボウルで放送されたアウディのTVコマーシャル。

卒業のダンスパーティーに1人で行くことになり家で落ち込む青年。気を遣った父は、青年にアウディS6の鍵を渡す。アウディに乗った青年の気分は一気に盛り上がり、会場に到着するなり学年のヒロインの女子生徒にキスをしてしまう。帰り道、青年が車を走らせながら甲高く叫ぶシーンが個人的にとても好き。

 

1. パンダを拒まないでください(チーズのCM


1位はかなり悩んだがこちらを選んだ。エジプトのチーズブランド「Panda」のテレビCM。「Pandaチーズなんて要らない」と話す人々と、そこに突然現れて残酷な仕打ちをするパンダ。制作費がほとんどかかっていない(と思われる)単純な構成で、ここまで笑わせてくれるCMは他に見たことがない。シリーズもので、どれも面白い⇒絶対に笑えるパンダチーズCMの動画まとめ

 

続いて11〜20位

11. Dumb Ways to Die(安全啓発キャンペーンCM)


2012年に公開され、わずか1週間でYouTubeで1億2000万回再生されたオーストラリアの鉄道会社のCM。「死」というテーマにも関わらず、かわいいアニメ・キャラクターとやわらかいBGMで重さを感じさせないものになっている。「Dumb Ways to Die」の邦訳は「くだらない死に方」。

 

12. Uncle Drew(ペプシコーラのCM)


ペプシのドッキリCM。ヨボヨボのおじいちゃんが突然若者のバスケに参加してきたかと思いきや、神がかったプレーを連発。観衆が唖然としている様子が面白い。

 

13. Inspired(Canonの一眼レフカメラのCM)

カメラマンがクリエイティブな写真を撮るためにどれだけ奮闘しているかを映したCM。写真マニアなら「わかる!」と共感してしまうこと間違いなし。

 

14. Miracle Stain(洗剤のCM)


奇跡の「シミ」がTシャツにでき、一躍時の人になった青年。洗剤のCMならあとは何が起こるか予想できるはず…。何度見てもニヤニヤしてしまう秀逸なCM。

 

15. The Epic Split(ボルボのトラックのCM)


2014年に話題となったジャン=クロード・ヴァンダムによる”股割り”CM。「これまで色んなことがあった」という渋い語りからの股割りのギャップは強烈だし、エンヤの音楽が緩やかに流れ出すタイミングは絶妙だし、なにより余裕の表情で180度の開脚をこなしてしまうヴァンダムの身体能力が素晴らしい。

 

16. Write The Future(NikeのCM)


発想の広がりが並外れているNikeのCM。「一流の選手は常に成功のイメージをもってプレーをしている」ことを表現している。ディレクターは映画「バベル」の監督を務めたメキシコのアレハンドロ・ゴンサレス。

 

17. Friends(イジメ防止キャンペーンCM)


イジメ防止を訴えるスウェーデンの感動的なCM。赤毛でイジメられている少年を気を遣った青年は…。「イジメている側のイケてなさ」が分かりやすく表現されているところが良い。

 

18. John Lewis Christmas Advert(英百貨店のCM)

クリスマスシーズンに放送されたJohn LewisのCM。少年はクリスマスが待ち遠しくて仕方がない。でもそれは美味しいものが食べたいからでも、プレゼントが欲しいからでもなかった。子どもの純粋さに胸が温かくなるはず。

 

19. Empieza algo nuevo(新しいことをはじめよう/IKEAのCM)


些細な理由で購入した"折りたたみ椅子"をきっかけに、活発に動きまわるようになったおじいちゃん。新しいことに次々に挑戦していくうちに、おじいちゃんの表情が段々と明るくなっていくところが印象的。

 

20. Find Your Greatness(Nikeのロンドン五輪CM)


20番目だがどうしても紹介したかったのがこちら。このCMが放送されたのはロンドン五輪のとき。ただ、この少年がランニングする姿はイギリスのロンドンとは別の、アメリカオハイオ州の”ロンドン”で撮影された。オリンピックで活躍するアスリートだけでなく、目標に向かって邁進する”ごく普通”の人たちも「トクベツ」なんだというメッセージが込められている。

 

良いCMは何度見返しても創作欲を刺激してくれる。備忘録がてらまとめてみたが「もっと人を深く感動させるようなものを作りたい」と改めて実感する良い機会になった。

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