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LITERALLY

知っておくと楽しい知識をまとめて紹介

2020年のブログ、Webメディア、ニュースアプリの未来を予測してみる

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ブログ・Webメディア運営に関する3つ目の記事になる。

今回は、ブログやメディアの未来について予想してみようと思う。未来と言っても先数年間、だいたい2020年くらいまでのことになる。あくまでもぼく個人の考えで、偏った部分もあるだろうから、意見が頂けると嬉しい。

考えるにあたっては、次の2つのことを前提にした。

  • 将来的に、Webメディアは合理化される。
  • 将来的に、Webメディアは人々のニーズに適応してい

また「2100年の科学ライフ を参考にした。これ程、未来のことを明確な根拠を持って予測している本は他にないと思う。

 

バイラルメディアの未来

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バイラルメディアについて⇒最近話題のバイラルメディアとは?

早速だが、話題のバイラルメディアについて考えてみようと思う。

日本ではバイラルメディアというと「無許可転載」「パクリ」など、あまり良くないイメージがある。 その一方で、アメリカをはじめとする海外では「Upworthy」や「Buzzfeed」などのバイラルメディアが圧倒的な人気誇っている。内容自体は日本も海外も似ていてエンタメ系や自己啓発系、動物系、感動系などが多い。では、海外と日本で何が違うのだろうか。

ぼくはその違いは主に「ライターの質」と「1記事作成に注力する加減」だと思っている。

 

日本のバイラルメディア

日本のバイラルメディアは、個人により運営されることが多い。企業が運営する場合も、やや怪しげなベンチャー企業が多い。コンテンツは、ほとんどが「英語記事の翻訳」「ツイートまとめ」「画像まとめ」「動画の紹介」だ。これらは記事作成時間がごく僅かなので、1人〜数人で運営することができる。ライターは正直、ネットサーフィンが普通にできさえすれば、誰でも良いだろう。

ネット上のウケが良さそうなコンテンツを集めて、まるっと載せているだけなので、日本のバイラルメディアはバッシングの対象になりやすい。そのため、大きな企業の広告枠は持てず、マネタイズ面にも問題が出てくる。

 

海外のバイラルメディア

海外の場合、まずライターの数の多い印象を受ける。一人ひとりのライターが1記事に注力し、完成度の高い記事を作成する。

また著作権的な問題もクリアしている場合が多い。たとえば、Buzz FeedはWhisper(他人と匿名で簡単に秘密を共有するサービス)と正式に提携して許可を得た上で記事が書かれている。UpworthyではYoutubeの動画がそのまま紹介されることが多いが、ライター独自のコメントがある程度の長さできちんと添えられている。

著作権的な問題、モラル的な問題がクリアされるといろんな企業とのコラボがしやすくなる。オリジナルコンテンツやタイアップ広告の記事を作成し、様々な企業とコラボしながら高い収益を上げている会社も多いようだ。

 

先数年間の日本のバイラルメディアを予想する

上のことを前提にバイラルメディアの未来を考えてみる。

  • 海外と同様に運営体勢が整ったバイラルメディア(とは呼ばないかもしれないが)が人気となる。ただし、日本の場合、英語のメディアとくらべてマーケットが小さいので、成長には限界があるだろう。
  • バイラルメディアの大半が淘汰され、一部のみが生き残る。 日本ではdropoutがずいぶん前に閉鎖された。やはりマネタイズの難しさがあったのだろう。そして、ハイペースで更新し続けていると段々とネタが尽きてきて、コンテンツを探すコストが上がる。もしくはコンテンツの質が下がっていく。今後も個人やベンチャーによりバイラルメディアは乱立され続けるだろうが、そこの障壁を乗り越えられる一部のバイラルメディアのみが生き残る。
  • 引用、まとめ、オリジナルのコンテンツが混ざったメディアが増える。 海外と同じように、引用したものにもライターにより何らかの付加価値が付けられたメディアが人気となるだろう。これは運営側の著作権的問題とモラル面の問題への対処となる。
  • 学び系、役に立つTIPS系のバイラルメディアが普及する。 今、インターネットのほとんどの情報はジャンクなものだ。有益な情報も多くあるのだが、それらは集約されていない。情報を集約するキュレーションと言う名のもと始まったバイラルメディアだが、多くのユーザーが感じるように感動動画や動物動画、絶景写真、感動系のストーリーなどのエンタメ系の情報のキュレーションしかできていない。しかし、有用な学び系の情報もシェアされやすい性質を持つ。今後、何らかの形で役に立つ情報のみをネット上から集めたバイラルメディアに人気が出そうだ。ただ学び系コンテンツは特に著作権的な問題が障壁となりそうだが。

 

ニュース・キュレーションアプリの未来

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グノシースマートニュースAnntenaニュースピックスは今後どうなっていくだろうか。 このタイプのアプリの難点は、課金の難しさにある。 ユーザーのニーズ(潜在的なものも含めて)にできる限り合わせた記事を集めていくため、広告との相性が良くないのだ。「クライアントからお金を貰っているから」と広告をプッシュしていては、それはキュレーションではない。密かに広告を増やしていては、ユーザーは離れていってしまうだろう。かと言って、明らかに広告と分かっている記事を読む人も少ない。

 

現状の各メディアのマネタイズはざっくりと以下のようになる

  • スマートニュース:ニュース一覧の中に「広告」とマークアップされた広告記事。
  • グノシー:広告記事は「Sponsored」と表示されているよう(呼び方うまいな)。
  • Antenna:アプリ内で商品を宣伝
  • ニュースピックス:月額1,000円払うと、有料メディアの記事が読めるようになる。

この中で合理的なマネタイズは、Anntenaとニュースピックスだろう。 Antennaは、画像をベースとしているため、ファッション系アイテムや雑貨などの宣伝と相性が良い。

ニュースピックスは、情報収集にお金をかけることを厭わないビジネスマンをうまくターゲットにしている。また、2100年の科学ライフで触れられてるように、今後より多くのインターネットユーザーがジャンクな情報より、お金をかけてでも知恵や信用できる情報を求めるようになるかもしれない。

 

ここまでのところをふまえて、ニュースアプリの将来を予測してみる。

  • 少数のニュースアプリがシェアの大半を占めるように アプリというインストールの障壁の高さと既存のアプリの使い勝手の良さ、マネタイズの難しさから、同ジャンルでの新規参入は難しい。最終的には淘汰されいくつかのニュースアプリにまとまるだろう。とはいえ、ニッチな情報を整理したニュースアプリが今後ヒットすることは大いに有り得る。
  • グノシーとスマートニュースのどちらかが倒れる アルゴリズムは違うのかもしれないが、配信されるニュースは似通っているのでアプリを2つ入れる意味はない。ぼくはグノシーを一瞬使ったが、やはり広告等のノイズの多さが気になった。個人的には、このままいくとスマートニュースが段々とグノシーを圧迫していくような気がしている
  • 広告より、情報とアプリへの課金によるマネタイズ AntennaのようなUI/UX、ブランディングでなければ、広告によるマネタイズはなかなか難しい。キュレーションの性質から、ニュースアプリが合理的に進化するなら、広告よりアプリの機能拡張のための課金や、ニュースピックスのような有料情報への課金が増えそうだ。
  • ニュースアプリのRSS化 情報収集する上で、ニュースアプリの使い勝手はかなり良い。現状、ニュースアプリでは自分の気になるジャンルや特定のメディアを選ぶことができる。今後はその選択肢が増えていき、自分の気になるメディアはニュースアプリで見るというようなことが増えていくだろう。 逆に言えば、スマートニュースのような体裁のRSSリーダーアプリが普及してくるかもしれない。

 

アフィリエイトサイトの未来

ここでは「アフィリエイトサイト」 ≠ 「サブ的にアフィリエイトをするブログ」(とても線引きが難しいが)。ブログについては後述。

現状、医療品や情報商材等を紹介するアフィリエイトサイトが多く乱立している。 運営方針は色々あるようだが、複数のブログを乱立し、相互リンクすることでSEOを強くしているケースが多そうだ。アフィリエイトサイトはマニュアルでもあるのか、どれも似たようなやや旧式のWebデザインとなっている。見る人が見ればすぐにアフィリエイトサイトだということはわかる。

今後、インターネットユーザーのネットリテラシーはますます上がっていく。段々と多くのユーザーが、直感的にアフィリエイトサイトを回避するようになるため、売上は減少していくだろう。これにより、ますます情報弱者をターゲットとした商売というイメージが付き、悪質なイメージは拭えなくなる。

今後は「どれだけ本音っぽさ」を演出した文章が書けるか、「公式っぽい」上質なデザインのサイトを作れるかということが強いアフィリエイトサイトのキーになりそうだ。つまり、アフィリエイトは誰でもできることではなくなり、表現力の巧さやWebデザイン等のスキルが必要になりそうだ。

また、Googleのアルゴリズムも段々と進化していくことを考えると、そのうち「旧式デザインのサイト乱立⇒相互リンクによるSEO強化」という戦略はあまり通用しなくなるかもしれない。

 

個人ブロガーの未来

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これから書くことはあくまでもブログのPV数を伸ばしたいブロガーを対象にしている。

ブログの格差は広がり続ける

 ネット上にコンテンツが増加し続ければ、当然だが代替消費は起こりやすくなり、誰もが自分が信頼できる人のブログ、質の高いブログを追うようになる。 YouTuberに既に大きな格差があるようにブロガーにも大きな格差が生まれる。面白い記事を書けるブロガーが強いし、リアルで面白い・変わった経験をしている人が強いし、個性のある文章を書けるブロガーが強い。

 

ごく普通の人がブログで食べていくのは難しい 

個人ブログの魅力は、「著名人が必ずしもできないスペシャルな経験」を書いてくれることだ。

しかし現状、多くのブロガーは、スペシャルな経験をしてなくても、とりあえず何かしら生活のどこかを更新し続けている。コンテンツがなくなっても毎日更新をルールとしていれば、記事の質は段々と低下していってしまう。ブログだけで食べていこうとするとリアルな体験が減るため、段々と誰でも書ける記事が増えていく。リアルな体験こそ記事に活きてくるため、副業的にブログをやるほうが収益が上がったりすることも多そうだ。

そのわりにライバルの新規参入は相変わらず多いので(ブログだけでなくWebマガジンなども)、ブログで生きていくというのは既にとても難しくなっているだろう。そして、ブロガーの誰かがたとえ少数でも、儲けていると話す限りブロガーの新規参入は減りそうにない。

また、たとえ今PV数が集まったとしても、ブログ1本で生活していこうとするのはややリスキーではある。ブログのマネタイズの主流であるAmazonアソシエイトはこれまでインセンティブを下げてきたし、今後も少しずつ下がっていきそうだ。Googleアドセンスもいつインセンティブを下げるかも、いつ(個人に向けて)サービスを打ち切りにするかも分からない。

 

ブログによるコミュニティーは続く

お小遣い目的ではなく好きなことを書いてる人たちの間にはコミュニティーが生まれる。お互いブログを読み合うような関係だ。 コミュニティーが出来ることで、ごく普通の人たちのごく自然体なブログが何よりの魅力になる。コミュニティーの中にはそれぞれの人の位置づけが形成され、たとえ内容がごく一般的なことでもその人の記事が読みたくなるのだ。そして読めば読むほど、その人のことをよく知っていくから、ブログの魅力は増す。 今後もネット上のコミュニティは消えないだろう。コミュニティはその人の居場所であり、人はネット上でも居心地の良い居場所を求めるからだ。

 

使い勝手の良いブログツールの登場

今後、デザインの知識がなくとも、サーバーやプログラミングの知識がなくとも、ハイクオリティなブログが作れるサービスがヒットするのではないかと予想している。

現状、はてなブログやFC2ブログ、アメブロ、Bloggerなどブログサービスはたくさんある。 それらは基本無料で、専門的な知識がなくても誰でも気軽に始めることができる。 一方でブログのデザインや構成にこだわりたい場合、WordPressが使われることが多い。この潮流は10年近く変わっていない。WordPressはサーバーレンタルからデザイン(テンプレはあるが)、SEO対策まで自分で全て行わなければならないことが多い。ほとんどの人は、同じようなプラグインをインストールして、同じような設定をしている。

そのため、WordPressのブログ作成をもっと簡単にしたようなブログサービスを作ることは可能なのではないかと思う。サーバーを借りなくても誰でも始められ、良質なデザインのテンプレが大量にあり、ヘッダーやフッター等の表示の切り替えも簡単にできる。また、WordPressでいちいちやらなければならないような面倒なSEO対策も自動で行ってくれる。そんなブログサービスが先数年でヒットするのではないかと思う。

 

ライターの執筆記事のポートフォリオサイト

f:id:tsukuruiroiro:20150203165359j:plainWebメディアのライターの中で、有名なライターというのは少ない。その一方で、このライターの書く記事だから読みたいという気持ちは誰にでもあるものだ。現状、凄腕のライターは、複数のメディアに寄稿していたりするので、なかなか特定のライターを追うことは難しい。今後、自分の好きなライターを選択し、そのライターの執筆記事だけを集めるキュレーションアプリなどが登場するかもしれない。

もしくは、ネット上でライターのオリジナルのポートフォリオサイトのようなものが流行るかもしれない。そのポートフォリオサイトには、各メディアに寄稿した記事へのリンクがまとまっており、そのライターの記事だけを追うことができる。そういう記事ポートフォリオサイトが有名になれば、マネタイズの可能性も広がる。サイトのデザイン構成には、horiemon.comのようになるかもしれない。

いずれにせよ、「誰の記事でも良いから、面白い記事を読みたい」⇒「特定の人の書いた信用できる記事を読みたい」という嗜好の変化は起こっていくだろう。

 

以前のブログ・Webメディアに関する記事はこちら